アリスギアってどんなゲーム?
アリス・ギア・アイギスは三人称視点の3Dアクションシューティングゲームとなっています。
戦略性の高いアクションバトルが楽しいです
プレイヤーは焼夷・冷撃・電撃・重力の四つの属性を持つ『アクトレス』と呼ばれる少女達の中から三人選び、一組のチームを結成することから始まります。
宇宙空間やコロニー内に現れる『ヴァイス』と呼ばれる敵性存在と戦うことになります。
敵の攻撃を、前後左右への移動や、ブーストゲージを消費して高速移動する『ブースト』や、瞬間的に移動して緊急回避する『ステップ』を駆使して、敵の攻撃を回避しましょう。
『ギア』と呼ばれる対ヴァイス用の装備で敵を攻撃していきます。
ギアには四種類あり、それぞれ『ショット(射撃)』『クロス(近接)』『トップス(上半身)』『ボトムズ(下半身)』の四種類があります。
各アクトレスにはショットかクロスに得意属性が分かれていて、得意な武器と属性が合致することで能力が上がります。
ショット・クロス共に様々な種類があり、それらをアクトレスに応じて組み合わせて戦うのが基本になります。
トップスとボトムズは、アクトレスの防具であると共に、回数制限のある特殊武装も兼ねています。
広範囲攻撃や、ギアによる特殊な近接攻撃、補助やライフ回復など様々な効果があります。
遠距離から打ちまくるだけではなく、接近してガンガン斬り刻むことも可能です。近距離技は高威力になっているので体力の余裕があるうちは使っていくと良いのかなと思いました!
これらギアを駆使してヴァイスを倒していくと『SPゲージ』と呼ばれるゲージが蓄積されていきます。
これは『SPスキル』というアクトレス固有のスキルを発動する為のエネルギーとなっていて、満タンになると発動可能になります。
SPスキルはアクトレスの『必殺技』であり、派手な演出と共に強力な効果を持つスキルを発動します。
特殊武装を召喚しての範囲攻撃や、強力な回復やバフや、一定時間特殊行動が可能になるなど、その効果は様々となっています。
プレイヤーはこれらのアクションを駆使してヴァイスと戦闘を繰り広げます。
近未来を描いた深みのあるストーリー
ストーリー部分は開発元の『ピラミッド』が、名作シューティングである『ダライアスバースト』シリーズを産み出しているため、設定が非常に濃密な物となっています。
アリスギアの世界は一見すると現代世界なのですが、実は『シャード』と呼ばれるスペースコロニー内に当時の文化レベルを再現している、近未来の話となっています。
プレイヤーは『東京シャード』にある、かつてその名の轟かせた『成子坂製作所』と呼ばれるアクトレスのギア制作を行う中小企業に隊長として赴任することになります。
そこで同じく新人アクトレスである『比良坂 夜露』と出会い、個性的なメンバーと共に、成子坂製作所にかつての栄光を取り戻すために活動を開始します。
プレイヤーを待ち受けるのは、アクトレス事業を専門に行う大企業による成子坂潰しや、メディアからのバッシングでした。
各シャード間の確執や利権といった『大人の事情』に巻き込まれる中で、人類が地球を離れる原因を作った敵性存在ヴァイスとの戦いに身を投じていきます。
アクトレスの少女達が人類の敵、ヴァイスを倒してシャードの平和を守るというヒロイン然とした活躍と、その裏で密かに展開される大人達の思惑が見え隠れします。
この相反する二つが交互に展開される事で、ストーリーに他に例を見ない深みを持たせています。
アリスギアの魅力について
このゲームの魅力は、個性豊かなアクトレスの少女達と、イベントを含めたストーリーです。
個性豊かなアクトレスとストーリーが魅力的です
アクトレス達はどれも個性豊かであり、また最近の美少女ゲーム全般によくある『ステレオタイプな美少女キャラ』が少ないのが特徴です。
設定・性格的にどのアクトレスも個性的で、長所と短所がきっぱりと分かれています。
どのアクトレスも見ていて飽きないアクトレスばかりです。
また『少女』と銘打っていますが、実は年齢層は様々です。
低年齢では10歳、最高齢では32歳と様々な年齢層の少女が居ます…誰が何と言おうが少女です。笑
女の子はいくつになっても女の子なんです!!!!
この個性的なアクトレスが繰り広げる、表情豊かなストーリーが魅力的です。
ですが、ストーリーだけではキャラクターが掘り下げられず、印象に残り辛いアクトレスも中には居ます。
そんなアクトレス達が大活躍するのが力の入れ方が異常な『イベント』です。
ストーリー本編は、少女達の日常の裏でヴァイスの襲撃や、大人達の策謀や暗躍が繰り広げられるので、ややヘビーなものとなっております。
中にはそれに振り回されるアクトレス達も居り、見ていて心を痛める場面もあります。
そんな本編のヘビーな空気を完全に破壊するのがイベントです。
イベントへの力の入れ方が異常
イベントでは、アクトレスの中から三人程がピックアップされ、彼女達を主軸にした物語が展開されます。
基本的にストーリーを踏襲したものとなっていますが、その内容はストーリーとは打って変わってポップなものとなっています。
人によっては『イベントが本編』と言う位にこのイベントにアリスギアは力を入れており、文字にするとこだわりが凄まじく、そこまでやる?と疑うようなエピソードが多々存在します。
過去のすごいエピソード集
- お米が関係するイベントのため、著名な米研究者に監修を求める。
- 群馬とタピオカという、最早組み合わせが意味不明なイベントを開催した上、群馬県に許可申請する程の資料を使用して群馬のPRを始める。
- 期間三週間程のイベントのために『普通にクイズアプリとして通用するレベル』のミニクイズゲームを出す。(大昔のタイトーのゲームのリメイクでもある)
- 『特攻の拓』で有名な『所十三』先生とコラボイベントを開始し、更に喧嘩になりそうな場面で突然クイズ対決を始める。
- 毎年、大晦日に人間の108の煩悩全てを一つずつ説明した上、各アクトレスやイベントに登場したキャラの後日談をそれに当て嵌める。(戦闘が一切無い)
…などなど、個性豊かを超越して個性に手足が生えて踊っている様なイベントが月一回のペースで展開しています。
このゲームのイベントを象徴する一つの事件として『芋煮事件』というものが存在してます。
ソシャゲ業界に例を見ない不具合で、ネットニュースにも掲載された事件となります。
内容は『P-1グランプリ』(芋料理ナンバーワンを決めるグランプリ)イベントにて芋煮屋の報酬として配布されていた『里芋とイカの煮物』というアイテムなのですが……。
このアイテムに対して『こんなの芋煮ではない』とお客様や音楽担当、更に山形県出身のスタッフから怒られて、チェックが甘かったと看板の修正とお詫びが配られたという事件です。
『こんなお詫びは前代未聞だ』とネットニュースで一時話題になり、ある種の伝説となりました。
こういった混沌も、アリスギアの魅力の一つと言えるでしょう。
コメントを残す